京都市・桂駅近くの鍼灸院
鍼灸院みらい京都桂
〒615-8073 京都府京都市西京区桂野里町41-35 松風桂ビル4F
桂駅 徒歩約3分、近くにコインパーキング有り
当院では、自律神経系を調整する目的で、ニューロモデュレーション治療の1つである経皮的耳介迷走神経刺激療法(taVNS;transcutaneous auricular vagus nerve stimulation)を応用して耳介に鍼通電刺激(電気鍼)を行っています。
自律神経系(ANS;autonomic nervous system)は、無意識(自律的)に働き、呼吸や循環、消化吸収、血圧、体温調節、代謝など身体を維持(ホメオスタシス)するために必要な働きを調節しています。
自律神経系は交感神経と副交感神経の2つの神経系で構成され、活動時、緊張・興奮時には主に交感神経が優位に、安静時、リラックッス時には主に副交感神経が有意に働くとされています。
例えば内臓機能では、交感神経が強く働くと心臓の拍動は速くなり、胃腸の蠕動運動は抑制されますが、逆に副交感神経が強く働くと心臓の拍動はゆっくりとなり、胃腸の蠕動運動は活発になるように拮抗的に調節されています。
一般的な説明では、副交感神経と総称して呼んでいますが、副交感神経の神経線維を含む神経にはいくつかあります。
副交感神経には、眼の瞳孔を収縮させる動眼神経、涙や唾液を分泌させる顔面神経、嚥下運動、声帯運動、胸腹部内臓を調節する迷走神経、唾液の分泌、発声、嚥下に関わる舌咽神経、排尿、排便に関わる骨盤神経があります。
このうち体全体の副交感神経の7〜8割が迷走神経といわれています。
したがて、循環、呼吸、体温調節、消化、代謝などの生命活動(生体の恒常性=ホメオスタシス)を維持する自律神経機能の副交感神経の主役は迷走神経といえます。
迷走神経(vagus nerve)は、12ある脳神経の1つで(第Ⅹ脳神経)、脳神経の中で唯一脳(延髄)から腹部にまで達し、複雑で長い走行をすることから、ラテン語で放浪、さまようを意味する「vagus」、日本語では迷走と名付けられています。
迷走神経は主に胸腹部の内臓(心臓や肺、気管、胃腸、肝臓、膵臓など)の運動や分泌を調節していますが、その80%は知覚性の神経線維であり、主に内臓や血圧、血液中の酸素や二酸化炭素の濃度などの生体情報を脳に伝えています。
その知覚性神経線維の1つ(耳介枝)が耳介の1部分に分布し、耳の感覚情報を脳に伝えています。
経皮的耳介迷走神経刺激療法(taVNS)は、迷走神経が耳介に分布している領域を直接、電気刺激する治療方法です。
近年、てんかんやうつ病、頭痛、不眠症、耳鳴、機能性ディスペプシア、脳卒中後のリハビリテーション(上肢機能)などに対する臨床試験が行われ、その効果が世界的に報告されています。
耳介の迷走神経領域に電気刺激を与えるとその刺激が脳に伝わり、さらに脳の神経ネットワークを介して様々な部位(中脳、視床、視床下部、扁桃体、海馬、前頭前皮質、小脳など)の神経活動や血流に影響することが確かめられています。
当院では、自律神経を調整することを目的に、全身の鍼灸治療に加えて、耳介の迷走神経領域に鍼通電(電気鍼)を行っています。
耳への鍼は痛そうな感じをもたれるかもしれませんが、ほとんど痛みはありません。
むしろこれまでに受けて頂いているほとんど方が、「心地よい」と言われています。
施術直後は、個人差はありますが「頭がすっきりした」、「眼がはっきりと見える」と言われる方も結構おられます。このことから、耳介への鍼通電(電気鍼)が脳に影響を与えていると考えています。
また、これまでに施術を受けて頂いた方では、「長年、毎日、服用していた抗不安薬や眠剤の服用がなくなった」、「抗うつ薬の服用量が減った」、「耳の聞こえが良くなった」、「頭痛の頻度や程度が減った」、「お通じがよくなった」、「胃の不快感が減った」などの変化がみられています(※全身への鍼灸治療との併用です)。
〒615-8073 京都府京都市西京区桂野里町41-35 松風桂ビル4F
桂駅 徒歩約3分
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
月〜土:10:00~20:00
日曜日,祝日
※フォームからのお問合せは24時間受付しております。