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鍼灸院みらい京都桂

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当院の鍼灸治療例

当院の鍼灸治療を受けられた方の事例を紹介します。


慢性の首・肩凝りによる頭痛・吐き気,更年期のほてり,不眠,便秘が改善(​鎮痛薬の服用が減少,便秘薬の服用がゼロに)

50代 女性

【主訴】

#1.頭痛

ほぼ毎日、こめかみから側頭部にかけてしめつけられるような頭痛がある。

ひどい時には吐き気もあり、ロキソニン(鎮痛薬)を週に4・5日は服用している。

首・肩凝りによる緊張性頭痛と考えられる。

#2.首・肩凝り

高校生の頃より自覚している。

夏は1日中、エアコンで冷えた環境で過ごしているせいかこり感が強い。

週に1回、整体に通っているが改善しない。

#3.ほてり(顔)

1年くらい前から上半身、特に顔のほてりが強い。

今年になってからがひどい。

#4.右肩の痛み

2年くらい前から右肩の前から外側に痛みがある。

週に2〜3日はズキズキとした痛みで目がさめる(夜間痛)。

ぐっすりと眠れない。

いわゆる五十肩(肩関節周囲炎)と考えられる。

・食欲;良好

睡眠;不良

ほぼ毎日、2回ほど目が覚める。1度、目がさめるとなかなか眠れないので睡眠不足。

朝までぐっすりと眠れることはない。寝つきも悪い。

便通;不良

高校生の頃より便秘。

10年くらい前より毎日、防風通聖散を服用している。それ以前は市販の下剤を服用していた。

防風通聖散は、以前は1日に27錠服用していたが、現在は1日9錠

排便回数;1回/日

便;ブリストル便形状スケールの①;コロコロで硬い(兎糞便)

残便感が常にあり、腹痛や膨満感も時々ある。

 

ブリストル便形状スケール
世界で使われている便を評価するスケール。④が適度な硬さの普通便、①・②が便秘傾向の便、⑥・⑦が下痢傾向の便を表しています。

【鍼灸治療】

・首・肩の筋の血行促進、緊張を緩和し、こり感・頭痛を改善する

・右肩の痛み、炎症を緩和する

・全身の状態(自律神経)を整え、ほてり、不眠、便秘を改善する

1回/週

せんねん灸によるセルフケアのお灸を自宅で行ってもらっている(1回/1〜2日)

 

【経過】

頭痛

1回目の鍼灸施術後から改善がみられた。

頭痛の程度が軽減し、ロキソニン(鎮痛剤)の服用回数が減少した(週に1・2回)。ロキソニン(鎮痛剤)を飲まないで過ごせる週もでてきた

 

右肩の痛み

夜間のうずく様な痛みが緩和され、痛みで目がさめることがなくなった

肩関節の運動時の痛みも気にならない程度となった。

 

ほてり

更年期症状スコアが10(強)から3(弱)にまで軽減し、あまり気にならなくなった。

 

睡眠状況

1回目の鍼灸施術後から改善傾向がみられた。

週に数日、朝まで起きずに眠れる日がでてきた

1・2回、目がさめる日もあるが、以前のようになかなか寝付けないことはなくなった。

 

便秘

防風通聖散を服用しないと数日も排便がないため、防風通聖散を1錠ずつ徐々に減量した。

下剤として毎日9錠服用していた防風通聖散を1錠ずつ徐々に減量し、約4ヵ月で服用しなくてもよくなった

防風通聖散を9錠服用していた時は、毎日、排便はあったものの硬いコロコロの便(兎糞便)が少量しか出ず、残便感もありすっきり出ない状態だった。

現在は防風通聖散を飲まなくても毎日、排便があり、便の状態は硬いコロコロの便(兎糞便)の日は少なくなり、ブリストル便形状スケールの③(やや硬い)あるいは④(普通便)となっている。残便感も減り、すっきりと排便できる日が増えた

むしろ防風通聖散を毎日、服用していた時の排便状態はあまり良くなく、服用しなくなってからの方が良いように思われる。

10年以上、毎日、服用していた防風通聖散を服用しない状態が1ヵ月続いているが排便の状態は改善している。

 
 

防風通聖散を9錠服用していた時の排便状況
毎日、排便はあったものの硬いコロコロの便(兎糞便)が少量しか出ず、残便感もありすっきり出ない状態

防風通聖散を4錠服用していた時の排便状況
排便は毎日ある。便は②(硬い便)〜④(普通便)で、①(硬いコロコロの便)はなくなった。残便感もほとんどなくなった。

防風通聖散の服用なしの時の排便状況
排便は毎日ある。便は①(コロコロの便)の日は少なくなり、③(やや硬い)あるいは④(普通便)となっている。残便感も減り、すっきりと排便できる日が増えた。

睡眠や便通の状態が改善し、全身の状態も良くなったことからQOL(生活の質)も向上している。

ピルの服用による慢性の便秘が改善。月経困難症による生理痛も軽減

30代 女性

鍼灸治療は初めて

 

【主訴】

#1.便秘

1年半くらい前より子宮筋腫による月経困難症の治療で低用量ピル(フリウェル)を服用しだしてから便秘になった。

排便回数;1回/1〜2日

便;ブリストル便形状スケールの①;コロコロで硬い(兎糞便)

すっきり出ないため、排便するのに苦労する(排便困難)。

残便感や腹部膨満感が常にある。

 

 

#2.顔・首・肘の痒み

幼少期よりアトピー性皮膚炎。寛解していたが低用量ピルを服用しだしてから痒みが再発した。

特に夜間に痒みでイライラする。

ステロイドの軟膏を塗布している。

 

その他に首・肩の凝り、足の冷え

 

・食欲;良好

 

・睡眠;やや不良

ほぼ毎日、2回ほど目が覚める。

寝つきも悪いことがあり、夢をよくみる。

 

月経困難症の状況

生理時には生理痛、頭痛、倦怠感が強く我慢できないため常に鎮痛薬を服用していた。

仕事にも支障をきたすことが多いため、仕事を休むことが多かった。

 

ブリストル便形状スケール
世界で使われている便を評価するスケール。④が適度な硬さの普通便、①・②が便秘傾向の便、⑥・⑦が下痢傾向の便を表しています。

【鍼灸治療】

全身の状態(自律神経・ホルモンのバランス)を整え、便秘、月経困難を改善する

1回/週

せんねん灸によるセルフケアのお灸を自宅で行ってもらっている(1回/1〜2日)

 

【経過】

鍼灸治療3回目まで

特に変化なし

 

鍼灸治療4回目

便;ブリストル便形状スケールの①(コロコロで硬い便)から②(硬い便)に変化がみられる。

しかし、すっきり出た感じはなく残便感がある。

 

鍼灸治療6回目以降

便;ブリストル便形状スケールの④(普通便,適度な硬さの便)の便がみられるようになる。②(硬い便)〜④(普通便)で推移。①(コロコロで硬い便)はなくなった。

すっきりと排便できる日がでてくる。残便感、腹部膨満感も減少。

この頃から痒みとイライラ感も少なくなってきた。

 

鍼灸治療10回目以降

便;ブリストル便形状スケールの③(やや硬い便)と④(普通便)で推移。①(コロコロで硬い便)はなくなった。

残便感、腹部膨満感も少なくなった。

低用量ピルの服用を中止

 

鍼灸治療18回

便は②(硬い便)〜④(普通便)で推移。時々、残便感、腹部膨満感を感じる日もあるが、鍼灸治療をはじめる前に比べて便通が改善しているので、様子をみるために鍼灸治療を一旦、終了した。

月経困難症の状況

低用量ピルの服用を中止した約1ヵ月後に生理があった。ピルを飲み始める前と比べて生理痛、倦怠感の程度はましで(10 → 4)、鎮痛薬を服用せず過ごせた。仕事も休まなかった。

 
 
 

鍼灸治療開始時の排便状況
便は常にコロコロで硬い(兎糞便)。

残便感や腹部膨満感が常にある。

鍼灸治療6回目以降の排便状況

普通便(適度な硬さの便)の便がみられるようになる。
コロコロで硬い便はなくなった。
 
すっきりと排便できる日がでてくる。
残便感、腹部膨満感も減少。

鍼灸治療10回目以降の排便状況
便は、やや硬い便と普通便で推移。
コロコロで硬い便はなくなった。

 
残便感、腹部膨満感も少なくなった。

睡眠や便通の状態が改善し、全身の状態も良くなったことからQOL(生活の質)も向上している。

胃の不快感、食欲不振、食事量の低下、不安感が改善

50代 女性

【主訴】

#1.食欲不振

約2週間前より食欲がなくなった。

食事量が健康な時に比べて1/3に減少。

食後に胃の不快感と全身の倦怠感がある。

食事が十分にできないため、体重が3〜4Kg減った。

食事量が減ったため、身体に力がはいらず、いつもフラフラした感じで、横になっていることが多く、家事をするのにも支障がある。

消化器クリニックで胃カメラを受け、胃に特に異常ななく、ピロリ菌検査も陰性。

 

#2.不安感

2ヵ月くらい前より不安感を感じるようになり、診療内科で軽度のうつと診断される。

抗うつ薬(ミルタザピン錠)を処方された。

【鍼灸治療】

全身の状態(自律神経)を整え、胃腸の調子、不安感を改善する。

1回/週

交感神経の緊張を緩和するために、頚部交感神経への低出力レーザー治療を併用

せんねん灸によるセルフケアのお灸を自宅で行ってもらっている(1回/1〜2日)

 

【経過】

①鍼灸治療2回目

食事量が少し増えた。

食後の倦怠感がやや軽減した。

しかし、家事はまだ十分できない。

 

②鍼灸治療5回目

食事量が増えている。健康時の6〜7割程度

1日のうちの調子の良い時間が増えている。

 

③鍼灸治療10回目

食事量は8割程度まで増えた。

起きて動ける時間が増えた。

 

④鍼灸治療13回目

気分が落ち着いて過ごせる時間が増えてきた。

空腹感が出てきた。

身体全般の調子は6割程度戻ったが、まだ体力がない。

 

⑤鍼灸治療15回目

食事は、健康な時と同じくらい食べられるようになってきた。

食欲も以前同じくらいに戻り、間食もするようになった。

 

⑥鍼灸治療18回目

食欲もあり普通に食事ができている。

活動量も増え、普段通りに過ごせるようになった。

身体全般の調子は8割程度戻った。

胃の調子や食欲が改善し、食事量も増えた。
不安感も減少し、全身の状態も良くなったことから活動量も増えた。
ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)も向上した。

胃のもたれ、吐き気、食欲不振、食事量の低下が軽減

20代 女性

【主訴】

#1.胃のもたれ,吐き気

4年くらい前に仕事による過労、ストレスで食事がとれなくなった。

内科医院で胃カメラ、大腸ファイバー、CT、血液検査を受けるが特に異常はなく、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と診断され、3ヵ月間、休職した。

心療内科にも通院し、抗不安薬を服用している。

この2年間で同じような症状が時々でていたが、約2週間前より食後の胃のもたれ、吐き気が強くなった。

今回はコロナによるストレスと職場の人間関係によるストレスが原因のような気がする。

 

#2.食欲不振

約2週間前より食欲がなくなり、食事量が1/3に減っている。

 

・睡眠:不良

 寝つきが悪い。1晩に1〜2回は目がさめる。

・疲労感

 仕事以外は何もする気がおきず、ほとんど寝ている。

【鍼灸治療】

全身の状態(自律神経)を整え胃腸の調子を改善し、疲労感、ストレスを緩和する。

1回/週

交感神経の緊張を緩和するために、頚部交感神経への低出力レーザー治療を併用

 
 

【経過】

①鍼灸治療2回目

食事量が少し増えた。

寝つきがよくなった。1晩に2回ほど目がさめるが、またすぐに眠れる。

 

②鍼灸治療4回目

食事量が増え、食べたいと思うものを食べられている。

仕事中の吐き気がましになった。

 

③鍼灸治療6回目

この1週間はさらに食事量が増えた。

食欲もでてきた。

出かけてようという気がでてきた。

GSRS(Gastrointestinal Symptom Rating Scale)は、消化器(胃腸)の症状の程度を評価するスケールで、世界中で用いられています。

胃の痛み、胃酸の逆流、空腹時の胃の痛み、げっぷの症状は、鍼灸治療5回目でほぼなくなりました。

吐き気、胸焼け、胃の膨満感は、「がまんできないくらい困った」から「少し・中くらいに困った」まで軽減しました。

胃の症状(痛み、胸焼け、膨満感、吐き気、げっぷ)が軽減し、食欲が出てきて食事量も増えた。

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院長ごあいさつ

岩 昌宏

1987年 はり師・きゅう師免許 取得
1990年 教員免許 取得
2001年 博士(鍼灸学) 取得
2004年 アメリカDuke大学 研究留学


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