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鍼灸院みらい京都桂

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機能性ディスペプシア(FD)と鍼灸治療

機能性ディスペプシアに対する鍼灸治療の効果について、これまでの研究成果をご紹介します。

鍼灸治療は、FDのお腹の症状(胃のもたれやみぞおちの痛み、早期満腹感、食後の膨満感、げっぷ、食欲低下など)やその他の全身の症状(肩こり、頭痛、イライラ、抑うつ感、ストレス症状など)の緩和が期待出来ます。

鍼灸治療は、自律神経に作用して胃腸の調子を整え、脳に作用して神経の興奮やFDに特有な胃腸の過敏を緩和します。

当院では、お腹の状況や身体に関する事、ライフスタイルや仕事などの社会面、服薬状況など詳しくお聞きし、東洋医学的に身体をみて総合的に病態を推察します。

臨床・基礎研究のエビデンスに基づいた個別の鍼灸施術と日常生活における注意点や改善点のアドバイスによりFD症状の改善を目指します。

機能性ディスペプシア(FD)に関するお悩みはお気軽にご相談ください。

FDに対する鍼灸治療の臨床研究の成績   

 「FDの様々な症状に対して鍼灸治療が本当に効果があるのか」という疑問に答えるために、世界中の国々でFD患者を対象に鍼灸治療の臨床研究が行われ、その結果が論文として報告されています。

ここでは海外のFDに対する鍼灸治療の臨床研究の成績について紹介します。

1.Effect of Acupuncture for Postprandial Distress Syndrome: A Randomized Clinical Trial.

食後愁訴症候群に対する鍼治療の効果

【対象】

ローマⅣ診断基準の食後愁訴症候群の基準を満たした18〜65歳で、1年以内に胃内視鏡を受け正常であった患者278名

【方法】

  • 鍼治療グループ(117名);20分間の鍼治療(ツボ9カ所に鍼を刺入)を計12回(3回/週で4週間)
  • 偽鍼治療グループ(112名);ツボでない場所の皮膚表層(2〜3mm)に鍼を刺入

​【結果】

鍼治療後に、「とても改善」、「改善」と答えた患者の割合が、鍼治療グループは83%、偽鍼治療グループは51.6%と鍼治療グループのほうが有意に高かった(P < 0.001)。

主要な3症状(食後の膨満感、上腹部の膨満感、早期飽満感)がすべて改善した患者の割合が、鍼治療グループは27.8%、偽鍼治療グループは17.3%と鍼治療グループほほうが高かった(P = 0.034)。

ディスペプシアの症状(食後の膨満感、早期飽満感、上腹部の膨満感、げっぷ)とQOL(生活の質)が鍼治療によって改善した。

鍼治療の効果は12週間継続した。

2.Transcutaneous electroacupuncture improves dyspeptic symptoms and increases high frequency heart rate variability in patients with functional dyspepsia.

経皮的電気刺激は機能性ディスペプシア患者のディスペプシア症状を改善する

【対象】

27人(男性;9人,女性;18人)(平均年齢;40.3 ± 4.5歳)の機能性ディスペプシア患者

腹痛、腹部不快感、吐き気、嘔吐、げっぷ、早期飽満感、腹部膨満感、食欲不振などの症状が、過去1年に3ヵ月以上あり、RomeⅡ診断基準を満たした者

【方法】

  • 経皮的電気刺激(TEA):内関(PC6)と足三里(ST36)に電極を貼り、25Hzで30分間の電気刺激
  • TEAを2回/日(朝食前の30分間と就寝前の30分間)で2週間

​【結果】

  • 内関(PC6)と足三里(ST36)へのTEA(経皮的電気刺激)は、FD患者のディスペプシア症状(得に腹部膨満感)を改善した。

  • TEA(経皮的電気刺激)により、心拍変動のHF成分が増加し、LF成分/HF成分が有意に減少した。 → TEAにより副交感神経活動が亢進し、逆に交感神経活動が抑制された。

  • TEA(経皮的電気刺激)により、NPY(ニューロペプチドY)が増加した。

 

  • ※ニューロペプチド Y(NPY)

脳と自律神経系に分布するペプチド神経伝達物質

摂食と食欲を亢進、エネルギー貯蔵を促進、行動,情動系,アルコール摂取,消化管運動の調節など

 

3.Influence of acupuncture treatment on cerebral activity in functional dyspepsia patients and its relationship with efficacy.

機能性ディスペプシア患者の脳活動に対する鍼治療の影響と効果との関係

【対象】

64人(男性;25人,女性;39人)の機能性ディスペプシア(食後愁訴症候群)患者

RomeⅢ診断基準の食後愁訴症候群の基準を満たした者

鍼治療グループ(34人);平均年齢23.97歳

【方法】

 鍼治療を4週間で20回(5回/週)

ST34 (梁丘), 足三里(ST36),ST40(豊隆),ST42(衝陽)に鍼を15〜25mm刺入し、鍼通電(2/100Hz)を行った。

​【結果】

  • 鍼治療によって、食後の膨満感と早期飽満感、QOL(生活の質)が改善した。
  • 機能性ディスペプシア患者の脳幹・視床の糖代謝が、健常人より高かったことが示されている。
  • 鍼治療グループにおいて、NDIスコアの増加と関連して、脳幹と視床の糖代謝の減少がみられた。 → QOLの改善には脳幹と視床の不活化が関係していると考えられる。
  • 鍼治療は、島皮質、視床、脳幹、前帯状皮質(ACC)、視床下部の糖代謝を減少させ、ディスペプシア症状の軽減、QOLを改善した。

 

4.An alternative to current therapies of functional dyspepsia: self-administrated transcutaneous electroacupuncture improves dyspeptic symptoms.

経皮的電気刺激(TEA)のセルフケアがディスペプシア症状を改善する

【対象】

28人(男性;15人,女性;13人)の機能性ディスペプシア(食後愁訴症候群)患者

RomeⅢ診断基準の食後愁訴症候群の基準を満たした者

平均年齢;44.1 ± 9.4歳

【方法】

経皮的電気刺激(TEA);内関(PC6)と足三里(ST36)に電極を貼り、2時間の電気刺激(25Hz)を患者自身が1日3回、2週間継続して行った。

​【結果】

  • 経皮的電気刺激(TEA)によってディスペプシア症状が有意に改善した。
  • QOLの改善;全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(情緒の問題による役割の制限)が経皮的電気刺激(TEA)後に改善された。
  • 不安感・うつ症状の改善;経皮的電気刺激(TEA)後に不安感・うつ症状のスコアが有意に減少した。
  • 胃機能の改善

①胃電図;経皮的電気刺激(TEA)後に空腹時および食後の胃電図の正常波が有意に増加した。

②経皮的電気刺激(TEA)後に満腹感を感じるまでの食事量と胃の最大許容量が増加した。

③胃の排出率;経皮的電気刺激(TEA)後に胃の排出率が有意に増加した。

 

5.Acupuncture for Functional Dyspepsia: A Single Blinded, Randomized, Controlled Trial.

機能性ディスペプシアに対する鍼治療

【対象】

56人(男性;21人,女性;35人)の機能性ディスペプシア患者

RomeⅢ診断基準の食後愁訴症候群の基準を満たした者

鍼治療グループ(28人);平均年齢49.29 ± 10.32歳

【方法】

鍼治療を3〜4回/週で1ヵ月間行った。

足三里(ST36),太渓(KI3), 足臨泣(GB41),内関(PC6),神門(HT7)に鍼を25mm刺入し、20〜60分の置鍼

​【結果】

  • 食後の膨満感、早期飽満感、上腹部痛、うつ症状、QOL(生活の質)が改善した。
  • 上腹部の焼ける感じ、不安症状は鍼治療グループのみで改善がみられた。
  • 鍼治療によって症状の改善が治療後も3ヵ月持続した。
  • 機能性ディスペプシア患者の血漿ガストリン濃度は、健康成人より低かったが、鍼治療によって健康成人レベルまで改善した。
 

Ameliorating Effect of Transcutaneous Electroacupuncture on Impaired Gastric Accommodation in Patients with Postprandial Distress Syndrome-Predominant Functional Dyspepsia: A Pilot Study.

機能性ディスペプシア特に食後愁訴症候群患者の胃適応性弛緩に対する経皮的電気刺激(TEA)の効果

【対象】

8人(21〜65歳)の機能性ディスペプシア患者

RomeⅢ診断基準を満たした者

【方法】

経皮的電気刺激(TEA);内関(PC6)と足三里(ST36)に電極を貼り、25Hzで30分間の電気刺激

​【結果】

  • 経皮的電気刺激(TEA)によってディスペプシア症状が改善した。
  • 胃適応性弛緩の改善

機能性ディスペプシア患者グループの“満腹を感じる飲水量”が、548 ± 38 mLと健康成人グループ(725 ± 46 mL)より低下していたが、TEA後には有意に増加した(663 ± 29 mL)。

  • TEAは、迷走神経の活動を促進させることで胃の運動や拡張を増加させ、ディスペプシア症状を改善すると考えられた。

 

7.Individualized Acupuncture for Symptom Relief in Functional Dyspepsia: A Randomized Controlled Trial.

機能性ディスペプシアの症状軽減のための鍼治療

【対象】

76人(男性;23人,女性;53人)の機能性ディスペプシア患者

RomeⅢ診断基準を満たした者

食後愁訴症候群48人,心窩部痛症候群0人,重複28人

鍼治療群(37人);平均年齢49.4 ± 12.1歳

【方法】

鍼治療を2回/週で4週間行った。

鍼を5〜30mm刺入し、15分間置鍼

基本経穴;合谷(LI4),足三里(ST36),公孫(SP4), 太衝(LR3),中脘(CV12)

オプション経穴;それぞれの症状がある時に以下の経穴を用いた。

頭痛(太陽:EX-HN5),肩・背部痛(肩外兪:GB21,肩井:SI14),吐き気・嘔吐(内関:PC6) ,胸焼け・上腹部痛(梁丘:ST34)

【結果】

  • 鍼治療によって症状緩和の程度のスケール(adequate relief;AR)が増加した。→鍼治療によってディスペプシア症状が緩和した。

特に食後愁訴症候群の患者において、症状緩和の割合が高かった。

  • NDI(Nepean Dyspepsia Index)のスコアが鍼治療によって有意に減少した。 鍼治療によってQOLが改善した。

特に上腹部の不快感、胸焼け、食後の膨満感、げっぷなどの症状が鍼治療後に改善した。

  • 食後愁訴症候群の患者では、上腹部の不快感、食後の膨満感、上腹部の圧迫感、げっぷなどの症状が鍼治療後に改善した。

  • FD-QOL(FunctionalDyspepsia - Related Quality of Life)のスコアが鍼治療によって有意に減少した。 →鍼治療によってQOLが改善した。

  • BDI(Beck Depression Inventory)のスコアが鍼治療によって有意に減少した。 →鍼治療によってうつ症状が緩和された。

  • STAI(State-Trait Anxiety Inventory)のスコアが鍼治療によって有意に減少した。 →鍼治療によって不安感の症状が緩和された。

  • 鍼治療によって頭痛、肩・背部痛、吐き気・嘔吐、胸焼けなどのディスペプシア症状以外の症状も改善された。

  • 鍼治療の効果は、治療修了後4週間も持続していた。

 

8.Electroacupuncture for functional dyspepsia and the influence on serum Ghrelin, CGRP and GLP-1 levels.

機能性ディスペプシアに対する鍼通電治療と血漿グレリン・CGRP・GLP-1への影響

【対象】

64人(男性;26人,女性;38人)の機能性ディスペプシア患者

RomeⅢ診断基準を満たした者

  • 鍼治療群(32人);平均年齢42.6 ± 11.9歳
  • 薬物療法群(32人);平均年齢41.8 ± 12.2歳

【方法】

  • 鍼治療グループ

鍼治療を1回/日で30日間、連続で行った。

足三里(ST36),三陰交(SP6), 公孫(SP4),内関(PC6)への30分間の置鍼

  • 薬物療法グループ

モサプリドクエン酸塩(5mg)を1日3回。30日間

※モサプリドクエン酸塩

消化管のセロトニン(5-HT4)受容体を刺激し、アセチルコリンの遊離を増大させることによって、上部(胃・十二指腸)・下部(大腸)消化管運動を促進

【結果】

  • 鍼治療、薬物療法ともにLDQ(Leeds dyspepsia questionnaire)のスコアが治療後に減少したが、鍼治療の方がより有意にスコアが減少した。 → 鍼治療、薬物療法ともにディスペプシア症状が改善したが、薬物療法よりも鍼治療の方がより改善した。

  • 鍼治療、薬物療法ともにFDDQL(functional digestive disorder quality of life)のスコアが治療後に増加したが、鍼治療の方がより有意にスコアが増加した。 → 鍼治療、薬物療法ともにQOLが改善したが、薬物療法よりも鍼治療の方がより改善した。

  • 血漿グレリンとGLP-1濃度は、鍼治療後、薬物療法後に増加したが、CGRP濃度は減少した。

  • 有効率は、鍼治療グループが90.63%(29/32例)、薬物療法グループが 68.75%(22/32例)で鍼治療の方が高かった。

【結論】

  • 鍼治療は機能性ディスペプシアの症状を改善させた。その効果は、グレリンやGLP-1などの消化管ホルモン分泌の促進によるものと考えられる。

 

※グレリン

胃から産生されるペプチドホルモン。下垂体に働き成長ホルモンの分泌を促進、また視床下部に働いて食欲を増進させる働き(摂食促進作用)がある。その他に、消化管運動促進作用,胃酸分泌促進作用,心血管系保護作用などがある。

※GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)

食事によって小腸から分泌される消化管ホルモン。膵臓のランゲルハンス島β細胞に作用して、インスリン分泌を促し、血糖値を下げる。また、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑制する。その他に、胃の内容物の排出を遅らせる作用や食欲を抑える働き(摂食抑制)がある。

参考文献

  1. Yang JW, Wang LQ, Zou X et al: Effect of Acupuncture for Postprandial Distress Syndrome: A Randomized Clinical Trial.Ann Intern Med. 172(12):777-785. 2020.
  2. Liu S, Peng S, Hou X, Ke M, Chen JD. Transcutaneous electroacupuncture improves dyspeptic symptoms and increases high frequency heart rate variability in patients with functional dyspepsia. Neurogastroenterol Motil 20: 1204-1211. 2008.
  3. Zeng F, Qin W, Ma T et al. Influence of acupuncture treatment on cerebral activity in functional dyspepsia patients and its relationship with efficacy. Am J Gastroenterol. 107: 1236-1247. 2012.
  4. Ji T, Li X, Lin L et al. An alternative to current therapies of functional dyspepsia: self-administrated transcutaneous electroacupuncture improves dyspeptic symptoms. Evid Based Complement Alternat Med. 832523. 2014.
  5. Jin Y, Zhao Q, Zhou K et al. Acupuncture for Functional Dyspepsia: A Single Blinded, Randomized, Controlled Trial. Evid Based Complement Alternat Med. 904926, 2015.
  6. Xu F, Tan Y, Huang Z et al. Ameliorating Effect of Transcutaneous Electroacupuncture on Impaired Gastric Accommodation in Patients with Postprandial Distress Syndrome-Predominant Functional Dyspepsia: A Pilot Study. Evid Based Complement Alternat Med. 168252, 2015.
  7. Ko SJ, Kuo B, Kim SK et al. Individualized Acupuncture for Symptom Relief in Functional Dyspepsia: A Randomized Controlled Trial. J Altern Complement Med. 22: 997-1006. 2016.
  8. Qiang L, Jiang Y. Electroacupuncture for functional dyspepsia and the influence on serum Ghrelin, CGRP and GLP-1 levels. World J Acupunct-moxibustion. 28: 86-90. 2018.  

【臨床研究のまとめ】

1.鍼治療でFDのディスペプシア症状(食後の膨満感、早期飽満感、上腹部の膨満感、胸焼け、げっぷなど)とQOL(生活の質)が改善

腹部や手・下腿のツボへの鍼(置鍼や鍼通電)あるいは電気刺激が、FDの様々な症状(食後の膨満感、早期飽満感、上腹部の膨満感、胸焼け、げっぷなど)QOL(生活の質)を改善したことが多く報告されています。

また、鍼治療後に満腹感を感じるまでの食事量と胃の最大許容量の増加胃の排出率の増加、胃適応性弛緩の改善が報告されています。

 

2.治療の回数と期間

鍼治療の回数(頻度)については、1回の治療時間が15分〜1時間、治療回数は週に2〜5回を2週間〜4週間程度継続して行った場合に効果があったと報告されています。

治療回数(期間)については、症状の程度や罹病期間によっても異なりますが、数週から数ヶ月の継続が必要と考えられます。

 

3.鍼灸治療が抑うつ感・不安感などのメンタル面を改善

FDの原因には心理的な要因が関わっていると言われています。

鍼治療がFD患者の抑うつ感や不安感などを改善したことが報告されています。

 

4.鍼治療のFD症状改善のメカニズム

鍼治療が、自律神経の副交感神経(迷走神経)の神経活動や神経伝達物質、消化管ホルモンの分泌を促進することで胃の運動を調節すると考察されています。

また、大脳や脳幹、視床にも影響をあたえ、FD症状やうつ症状、不安感、QOL(生活の質)を改善すると考えられています。

 

鍼刺激が胃の排出力の低下を改善出来るのかを確かめるために、当院院長が行った研究結果について紹介します。

ストレス負荷による胃排出力低下に対する鍼刺激の効果    

機能性ディスペプシアは、機能的に胃の運動が低下することで様々な症状が現れます。その原因の一つとして、慢性的なストレスの蓄積が考えられています。

そこで拘束ストレスを負荷して、胃の排出力の変化を調べ、鍼刺激の効果について検証しました。

図1:拘束ストレスによる胃排出力の変化

図2:CRFによる胃排出力の変化

ラットを絶食して、空腹状態で1.5gのエサを完食させ、一定時間後の胃に残ったエサの量を測ることで、胃の排出力がわかります。

対照群(白のバー)では約60%であった胃の排出力が、拘束ストレスを負荷すると約30%の半分に低下しました(黒のバー)(図1)。

この状態で、足三里のツボに相当する部位に鍼をして電気を流しますと(赤色のバー)約50%まで胃の排出力の低下が抑制されました。

また、CRFcorticotropin releasing factor:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)を投与した場合も同様な結果となりました(図2)。

CRFは慢性のストレスにより脳の視床下部から分泌され、様々なストレス反応を引き起こす副腎皮質刺激ホルモンを放出させるホルモンです。

つまり足三里への鍼刺激は、ストレス反応である胃の機能低下を抑制したことが確認出来ました。

この実験からわかった興味深いことは、足三里への鍼刺激はストレスによる胃の機能低下と結腸の機能亢進を同時に予防あるいは改善できる可能性があることです。

この実験研究の内容は、2006年の『Digestive Diseases and Sciences』というアメリカの消化器の医学雑誌に論文として掲載されました。

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院長ごあいさつ

岩 昌宏

1987年 はり師・きゅう師免許 取得
1990年 教員免許 取得
2001年 博士(鍼灸学) 取得
2004年 アメリカDuke大学 研究留学


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