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鍼灸院みらい京都桂

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便秘について

便秘についてご紹介します。

鍼灸治療は、慢性の便秘や便秘にともなう不快な症状(残便感、腹部膨満感など)の改善が期待出来ます。

鍼灸治療は、自律神経に作用して腸の蠕動運動を促し、胃腸の調子を整えます

当院では、排便状況や身体に関する事、ライフスタイルや仕事などの社会面、服薬状況など詳しくお聞きし、東洋医学的に身体をみて、便秘の原因を推察します。

臨床・基礎研究のエビデンスに基づいた個別の鍼灸施術と日常生活における注意点や改善点のアドバイスにより便秘の改善を目指します。

便秘や下剤の連用などに関するお悩みはお気軽にご相談ください。

便秘症とは

便秘症とは、日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会が作成した『慢性便秘症診療ガイドライン2017』では、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。

健康時に比べて排便回数が減少し、水分の乏しい硬い便が数日に一回くらいしか出ず、不快感や苦痛をともなう状態をいいます。

この時に排便回数の減少よりも糞便中の水分量が少ないことが重要です。

一般的に健康時の便通は24時間〜48時間に1、2回規則正しくあるのが普通で、1回の排出量は150200gくらい、糞便中の水分は約70とされています。

便秘は全人口の約15%にみられることから、大衆病ともいえます。

また、便秘は女性に多く、国民生活基礎調査によると2050歳代の女性の25人に1人は便秘を訴えています。

実際には便秘傾向のある女性はもっと多いかと思われます。

女性が男性に比べて便秘が多い理由としては、腹筋などの筋力が男性に比べて弱いことや黄体ホルモンの影響とされています。

黄体ホルモンが分泌されると腸の蠕動運動の抑制、腸管通過時間の延長や大腸からの水分吸収が高まり便が硬くなります。

さらに注目される点は60歳以降になると、男女を問わず年齢を増すごとに便秘を訴える人が増加することです。

これは加齢による全身の筋力低下により大腸の運動がにぶるためと考えられます。

多くの高齢者が様々な病気で病院から薬を処方されていますが、その中に下剤が含まれていることもめずらしくありません。

高齢になる前から便秘の予防をしておくのが良いかもしれません。    

便秘の年齢推移

従来の便秘症の分類

便秘には原因が不明な特発性便秘原因が明らかな続発性便秘があります。

特発性便秘には生活環境の変化やストレスなどで生じる一時的な①一過性単純性便秘と、②慢性便秘弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘)に分けられます。

この3つのタイプの慢性便秘が鍼灸治療の適応となります。

一方、続発性便秘には、①大便の通過障害を原因とする器質性障害によるものと、②平滑筋(大腸)の収縮障害を原因とする機能性障害によるものに分かれます。

器質性障害には、腫瘍(大腸癌)による狭窄や腹部・骨盤内臓器の腫瘍による外からの圧迫、クローン病や潰瘍性大腸炎による炎症性の狭窄、ヘルニアや直腸脱、肛門脱によるものがあります。

機能性障害には、a)内分泌・代謝性疾患によるもの、b)腸管の神経・筋異常によるもの、c )薬剤性障害によるものがあります。

甲状腺ホルモンやカリウムイオンは平滑筋の収縮を促進させる作用があるため、これらの低下は腸管収縮の抑制を来します。

また、糖尿病では自律神経障害のために腸管収縮の抑制が起こります。

全身性硬化症や皮膚筋炎などの膠原病は平滑筋の萎縮などにより腸管収縮の抑制を起こします。

抗精神薬、抗痙攣剤、利尿剤、アヘンなども平滑筋の弛緩作用があるため、大腸の収縮が低下します。

これらの続発性便秘は、原因疾患の治療が必須であり、医療機関への受診、治療が必要となります。

 

特発性便秘

 1.一過性単純性便秘

 2. 慢性便秘

  a弛緩性便秘

  b痙攣性便秘

  c直腸性便秘

続発性便秘

 1.器質性障害によるもの

  a)大腸・直腸・肛門の障害

   腫瘍,癒着、ヘルニア,クローン病や潰瘍性大腸炎による炎症,直腸脱,肛門脱

   など

  b)腸管以外の臓器障害

  腹部・骨盤内臓器の腫瘍による外からの圧迫

 2.機能性障害によるもの

  a)内分泌・代謝性疾患

   甲状腺機能低下症 ,糖尿病 ,低カリウム血症など

  b)腸管の神経・筋異常

   パーキンソン病 ,全身性硬化症 ,皮膚筋炎,筋ジストロフィー,脊髄損傷など

  c)薬剤性障害

   抗コリン剤,筋弛緩剤,抗精神薬,抗痙攣剤,アヘン,利尿剤など 

慢性便秘について

便秘が1ヶ月以上も続き、大腸に器質性の病変や便秘の原因となる基礎疾患がない場合が、慢性便秘(常習性便秘)といえます。

女性に多くみられるもので、以下に3つのタイプがあります。

①弛緩性便秘

大腸運動の低下によって大腸の内容物が停滞し、糞便の水分が吸収され硬くなり排出が遅れるものです。

原因としては、刺激の少ない低残渣食の摂取(食物繊維の摂取不足)、高齢者や妊婦などの腹圧の低下などがあります。

消化器症状だけでなく肩凝りや頭痛、めまい、倦怠感、ふきでものなどの症状が出ることもあります。

ⓑ痙攣性便秘

左側の大腸(S状結腸)が緊張し、痙攣したように収縮が増強しますが、内容物を送り出す蠕動運動が低下し糞便が停滞することによって起こります。

過敏性腸症候群の便秘型によくみられ、下痢と交互に起こることもあります。

排便時には腹痛がみられ、排便後には腹痛は軽快します。

排便は毎日あっても糞便は兎糞便(兎の糞のようなコロコロとした硬い便)であることが特徴です。

ⓒ直腸性便秘

糞便が直腸に達しても便意を感じません。

正常な排便のメカニズム(排便反射)がなんらかの理由で低下したものです。

多くの場合、便意の抑制の習慣化(便意が起こっているのに通勤や通学で我慢してしまうなど)により排便反射が減弱して起こります。

浣腸の乱用や神経疾患、肛門・直腸疾患でも起こることがあります。

X線写真で糞便が直腸内に充満していることが観察されることもあります。

現在、世界的に用いられている便秘の分類

特発性続発性に大きく分類されるのは従来の分類と同じです。

特発性のうち慢性のものは機能性便秘とも言われ、従来は弛緩性・痙攣性・直腸性に分類されていましたが、これは現在では世界的には使われず、結腸(大腸)通過時間の異常と直腸肛門機能の異常により、結腸通過時間正常型結腸通過時間遅延型便排出障害型3つに分類されます。

①結腸通過時間正常型

腹部膨満や腹痛、腹部不快感、硬い便や排便困難などがあり、便が通過する時間が正常な場合を言います。

ダイエットなどによる食事摂取量の減少、食物繊維の少ない食事摂取などによる便量の低下が原因となります。

食物繊維の摂取を増やし、便を軟化・増加させることで改善することが多いです。

②腸通過時間遅延型

大腸の蠕動が低下し、便の通過時間の遅延を認めるタイプです。

便はコロコロとした兎糞便や硬い便になります。

排便回数は少なく、腹部膨満や腹痛がみられます。

このタイプの便秘では、食物繊維を多く摂取すると停滞していた便の容量がさらに増して、症状が悪化する場合があるので注意が必要です。

③便排出障害型

直腸からの便排泄が困難になった状態です。

便が硬いことによる排出困難や骨盤底筋の協調運動障害、腹圧(怒責力;いきむ力)の低下、直腸感覚の低下、直腸収縮力の低下などの機能異常により起こります。

強くいきんでも排便されなかったり、排便しても便が直腸内に残ったりします(残便感)。

また、浣腸を乱用すると、内肛門括約筋が緩まず、排便出来ない状態になります。

慢性便秘の改善方法

先ずは食事、睡眠、適度な運動、休養などの生活習慣全般に問題点があれば改善します。

さらに規則正しい排便習慣をつける、食事療法(便意を催させるような食事、すなわち食物繊維の多い食物、脂肪の多い食物などをとる。痙攣性便秘の場合は逆で、刺激の少ないもの、残渣の少ないものを摂取する。水分を適度にとる。)、排便に働く筋群の筋力低下を補うための腹筋運動、痙攣性便秘(過敏性腸症候群)はストレスや心因が原因となることがあるため、ストレス発散、心因を取り除くなどとなります。

鍼灸治療は、大腸の蠕動運動がにぶっている場合(便秘)には蠕動運動を促し、逆に蠕動運動が異常に亢進している場合(下痢)には抑制するように働きます。

また、過敏性腸症候群にみられる痙攣性便秘や下痢などには、自律神経に働きかけ大腸運動のアンバランスを調整します。    

便秘薬(下剤)について

慢性便秘の方では、市販薬の下剤を服用されている方も多いかと思います。

下剤には大きくわけて増量性下剤刺激性下剤があります。

①増量性下剤

便の量を増して蠕動運動を促進させます。

腸管内の浸透圧を上げるもの(塩類下剤)、腸管内で膨張して内容物を増加させるもの(膨張性下剤)などがあります。

作用はそれほど強くないものが多いですが、習慣性が少ないのが特徴です。(商品名:カマグ、マグコロール、バルコーゼなど)

②刺激性下剤

 

センナはアラビアやインド(チンネベリセンナ)、北アフリカ、エジプト(アレキサンドリアセンナ)が原産の植物です。

センナの薬理成分であるセンノシドは、腸内細菌に代謝分解されて腸管粘膜の神経を刺激し、腸運動を亢進させます。

作用は極めて強力で強い腹痛とともに激しい下痢となることが多いです。

作用は強いですが精神依存性、習慣性をもち、長期の服用で腸粘膜に炎症を来すことがあります。

長期連用すると効果がなくなり、徐々に服用量が増えるため、安易な連用は避け、頓用で使用したほうがいいとされています。

痙攣性便秘では症状を悪化させることがあります。(商品名:コーラック、ラキソベロン、プルセニドなど)

【代表的な下剤

酸化マグネシウム(塩類下剤;通常1日2g分3)

最も使われている緩下剤の1つ。

便を軟化させ、硬い便による排便困難が強い場合には有用。

酸化マグネシウム摂取過度による高マグネシウム血症(悪心、嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、筋力低下、傾眠、呼吸抑制、意識障害、不整脈、 心停止など)に注意が必要です。

腎機能低下や高齢者にも注意が必要です。

ルビプロストン(アミティーザ

新薬の下剤。小腸で腸液の分泌を促進させることで排便を促します。

プロスタグランジン製剤であるため、妊婦には禁忌とされています。

エロビキシバット(グーフィス)

世界初の慢性便秘治療薬。胆汁酸の再吸収を阻害して、大腸に流入する胆汁酸の量を増加させ、「便を柔らかくする作用」と「腸の動きを刺激する作用」があります。

腹痛、下痢などの副作用が報告されています。

リナクロチド(リンゼス)

便秘型過敏性腸症候群、慢性便秘症の治療薬

腸管上皮のグアニル酸シクラーゼC受容体に作用して、腸管内への水分分泌を促進します。また、腸の痛覚過敏を改善します。

下痢の副作用が報告されています。

マクロゴール4000(モビコール)

ポリエチレングリコールの浸透圧効果により、腸管内の水分を増やします。

便の水分量が増加して、便が軟らかく、量が増加します。

ラクツロース(ラグノス)

ラクツロースの浸透圧効果により、腸管内の水分を増やします。

便の水分量が増加して、便が軟らかく、量が増加します。

 

下剤で便がすっきり出てその時はいいとしても、長いめでみれば便秘を根本的に解消できるものではないと思います。

下剤は安易な連用を避けて適宜、使用するにとどめ、生活習慣の改善や適切な食事、低度な運動などで対処することが良いかと思います。

体質を改善出来る鍼灸治療もおススメします。

 

【漢方薬

漢方薬には数種類の生薬が配合されていますが、腸管粘膜の刺激により腸管運動を亢進させるセンノシド類などのものがあります。

アントラキノン誘導体を含有する生薬に大黄があります。

大黄は大黄甘草湯や麻子仁丸、潤腸湯などに含まれています。

漢方薬だから安心と考えて、大黄含有の下剤を連用することには注意が必要です。

 

 

下剤性結腸症候群

センナ、大黄などのアントラキノン系の刺激性下剤を連用すると、12錠ほどの下剤で効いていたのに、徐々に服用量が増え10錠以上も飲まなければ効き目がなくなってしまう場合があります。

下剤の量が多くなると、大腸が痙攣して十分に排便することができなくなります

それを薬の効き目が弱いと考えさらに量を増やしてしまうケースが多く見られます。

増量すると当然、下痢になります。

下痢が続くと、腸の中は空っぽでも常にトイレに行きたいと感じるようになったり、体内のカリウムが失われるため、筋力や腸の運動が低下して再び排便が困難になるといった悪循環に陥ることになります。

こうした下剤の乱用による便通異常は「下剤性結腸症候群」と呼ばれ、下剤からの離脱が難しくなります。

また、大腸壁に色素が沈着して大腸の運動が低下し、便秘が悪化したり下剤への反応性が低下する大腸メラノーシスと呼ばれる病態になります。

大腸壁が黒く染まって見えるので「大腸黒皮症」とも呼ばれます。

大腸メラノーシスは可逆性(元に戻る)で、下剤を中止すれば回復しますが、半年~1年程度かかるとされています 。

プロバイオティクス

腸管には、1,000種類以上、100兆個もの腸内細菌が生存し、腸内フローラ(腸内細菌叢)を形成しています。

腸内細菌はビフィズス菌、乳酸菌などに代表される善玉菌、ウェルシュ菌やブドウ球菌などに代表される悪玉菌、クロストリジウムディフィシル、大腸菌(非病原性)などの日和見菌の大きく3種類に分類されます。

善玉菌:悪玉菌:日和見菌=217の比率で生存しています。

抗菌薬の使用により腸内フローラが乱れると、通常は無害で抗菌薬に対して耐性を持つクロストリジウムディフィシル菌が増殖し、毒素を産生することで下痢などの腸炎を起こします。

重篤な場合には偽膜性大腸炎を引き起こします。

人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)や微生物が含まれる食品、製品のことをプロバイオティクスと呼びます。

下痢や便秘を抑える、腸内の良い菌を増やし悪い菌を減らす、腸内環境を改善する、腸内の感染を予防する、免疫力を回復させるなどの効果があります。

東洋医学からみた便秘

東洋医学の診断法

気・血・水

東洋医学では便秘のことを大便秘結と呼びます。

東洋医学では身体全体をチェックして、“”を判定します。

証は西洋医学の診断名にあたるもので、個人の体質を意味します。

“証”を判定するためには、まず四診(ししん)と言って、望診、聞診、問診、切診を行います。

望診(ぼうしん)は顔の色、つや、体型、姿勢、舌の色などを見ます。

聞診(ぶんしん)は声、お腹の音などを聞きます。

問診(もんしん)は主症状だけでなく食欲や便通、睡眠、生活習慣などさまざまな状況について聞き、把握します。

切診(せっしん)はツボの状態やお腹、背中の皮膚の状態、脈などをチェックします。

これらの情報を総合して“証”を判定します。

“証”の判定は、おもに八綱(はっこう)と臓腑(ぞうふ)と呼ばれる指標を用い、どれに該当するかを判断します。

八綱(はっこう)には、表裏(ひょうり)、寒熱(かんねつ)、虚実(きょじつ)、陰陽(いんよう)の8項目があります。

表裏は病気の位置を表し、表が身体の浅い部位、裏は身体の深い部位、内臓を意味します。

寒熱は身体や病気の性質を表し、寒は身体が冷えた状態、熱は身体が熱い状態を示します。

虚実は病気の勢いを表し、虚は身体の機能が低下、弱っている状態、実は病気を起こしている原因(邪と言います)が強く、身体の機能が過剰になったり、滞りを起こしている状態を示します。

最終的に表裏、寒熱、虚実の情報を基に陰陽を判断します。

裏・寒・虚は陰表・熱・実は陽の性質を示します。

一方、臓腑では東洋医学で言う五臓と六腑の内、どの臓腑に病気があるかを判断します。

今でも「五臓六腑にしみわたる」と言いますよね。五臓は肝・心・脾・肺・腎のことで、六腑は胆嚢・胃・小腸・大腸・膀胱・三焦のことです。

いずれも現在、使われている臓器の名前ですが三焦という臓器はありません。

実は東洋医学で言う臓腑は、現在の臓器を表すものではありません。

例えば肝には「血液を貯蔵する」機能があります。現在の肝臓が血液循環の豊富な臓器であることから、同じような機能が考えられています。

しかし、その他に東洋医学で言う肝には「精神活動を調整する」という機能もあります。現在で言う肝臓にはこのような機能はありません。

また、腎臓は主に尿を生成する臓器ですが、東洋医学で言う腎は生殖や発育に関わる臓と考えられていました。

このように先人達は、臓腑を物質の臓器ではなく、機能として考えていました。

東洋医学では便秘という症状を治療するには、個人の“証”を判定し、“証”に対する治療を行うことになります。

便秘で主に問題となる腸だけにアプローチするのではなく、身体全体を含めた体質を改善することによって便秘を改善することを目的とします。

以下に便秘に関わる代表的な病証を示します。

①実熱による便秘(熱秘)

熱邪が胃・大腸に侵入すると、津液(体内の水分のことを東洋医学ではしんえきと言います。)が消耗し、胃腸が乾燥して便秘となります。

大便は乾燥し兎糞状となり、顔面紅潮、口が渇くなどの熱症状がみられます。

舌は紅く乾燥しています。

治療穴(ツボ):曲池・合谷(熱をとる作用),天枢,上巨虚など

②陽虚による便秘(冷秘)

陽虚とは身体を温める陽気が不足した状態で、気虚に冷え症状が加わったものです。

気虚は気が不足し、身体の機能が低下した状態で、気力がない、疲れやすい、倦怠感、風邪をひきやすい、食欲減退などの症状がみられます。

陽気が不足して大腸の蠕動運動がにぶり便秘となります。

高齢者や若い女性によくみられます。

お腹や腰、手足などの冷えがあり、舌は淡白(白っぽい)になります。

治療穴(ツボ):関元,天枢,足三里,太谿,腎兪など

③気滞による便秘(気秘)

気滞は気の流れが滞った状態で、脇腹の張りを伴う痛み、ガスがよくでる、イライラしやすい、憂うつ感などが見られます。舌は紅くなります。

治療穴(ツボ):合谷・太衝(気の流れをスムーズにする),気海,三陰交(消化吸収を助ける),天枢,上巨虚など

④気虚による便秘(虚秘)

気虚により大腸の蠕動運動が弱まり便秘になります。

高齢者に多く排便力が弱まります。舌は淡白(白っぽい)になります。

治療穴(ツボ):足三里,気海,天枢,肺兪,脾兪など

⑤血虚による便秘

血虚は血(けつ)が不足した状態です。

血は全身に栄養を与えて潤す働きがあります。

血虚により大腸が乾燥し、便が硬くなります。

血が不足するとめまい、動悸、不眠、爪や唇の色が薄いなどの症状が見られます。

舌は淡白(白っぽい)になります。

治療穴(ツボ):足三里,関元,天枢,血海,三陰交など 

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岩 昌宏

1987年 はり師・きゅう師免許 取得
1990年 教員免許 取得
2001年 博士(鍼灸学) 取得


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